分散型取引所dYdXが45億円の資金調達に成功しさらなる分散化を目指す

デジタルアセット取引所の新たな地平を切り開くdYdXはディセントライズド・ファイナンス(DeFi)の世界で注目を集めている。2017年に設立されたこのプラットフォームはイーサリアムのレイヤー1上でのマージン取引や貸借りサービスの提供からスタートした。その後、dYdXはサービスを拡大し、クロスマージン永久取引など、さまざまな取引オプションをユーザーに提供してきた。特に、期限のない取引が可能な永久契約は投資家が市場の変動に柔軟に対応できるように設計されている。この革新的な取り組みはdYdXがDeFiセクターで重要な位置を占める理由の一つである。

目次

dydxとは

dYdXは暗号通貨市場に革新をもたらすディセントライズド・エクスチェンジ(DEX)として、その名を馳せている。2017年にアントニオ・ジュリアーノによって設立され、最初はイーサリアムのレイヤー1上でマージン取引、貸借りサービスを提供することから始まった。その後、dYdXはそのサービスを拡張し、クロスマージン永久取引を含む多様な取引オプションを提供するようになった。特に、その永久契約は期限のない取引を可能にすることで知られており、これにより投資家は市場の変動に応じて柔軟に対応することができる。

dYdXはスマートコントラクトとSTARK Rollupsを使用して構築されており、これによりプラットフォームは信頼できるプロトコル上で動作し、誰もが許可なく公開的に拡張することが可能である。この透明性とアクセスのしやすさはdYdXをディセントライズド・ファイナンス(DeFi)の世界で際立たせている。

dYdXの提供する製品は多岐にわたるが、その中心は永久取引である。これにより、ユーザーは無期限に契約を保持することができ、特定の取引条件が満たされるまでポジションを持ち続けることが可能である。例えば、ビットコインを10万ドルで売る注文を出した場合、ビットコインがその価格に達するまで注文はアクティブな状態が続きます。さらに、ガバナンストークンであるDYDXを通じて、dYdXのプラットフォーム上での取引活動に参加することで報酬を得ることができる。このトークンはプラットフォームのガバナンスやコミュニティ提案における投票にも使用される。

あわせて読みたい
ガバナンストークンとは?機能とメカニズムと必要性をわかりやすく解説 ブロックチェーンの世界ではガバナンスとトークンが非常に重要な役割を果たしている。分散型ネットワークでは個々の参加者が共同で意思決定を行う必要があるため、効率...

最近ではNFTコレクションの「Hedgies」を通じて、コミュニティビルディングにも力を入れている。これは取引統計やコミュニティでの投票など、ユーザーの活動に基づいて配布されるものである。dYdXはこれらの取り組みを通じて、ユーザーに様々なメリットを提供し、dYdXのエコシステム内での活動を促進している。

将来的にはdYdXは完全に分散化された取引所を目指しており、そのためにはオーダーブックやマッチングエンジンの分散化が必要である。この目標に向けて、dYdXはコミュニティ主導の取引プラットフォームとしての役割を強化し、中央集権的なシステムからの収益生成の能力を排除することを計画している。これはdYdXが市場に提供する透明性とユーザー主導のガバナンスをさらに強化することを意味する。

dYdXは暗号通貨取引の未来を形作る重要なプレイヤーとして、その地位を確固たるものにしている。その革新的なアプローチとユーザー中心のサービス提供により、dYdXはDeFiの世界で重要なマイルストーンを達成し続けるだろう。

dYdX Foundationによる45億円の資金調達

デジタル資産交換の世界は日々進化しており、その中心にいるのがdYdXである。この度、dYdX FoundationはdYdXコミュニティのトレジャリーから約45億円相当の資金を調達したことを発表した。これは分散型金融(DeFi)界における重要なマイルストーンと言える。

この資金は今後3年間でdYdXのさらなる成長と開発に向けて使用される予定である。dYdXはDEX(分散型取引所)の中でも特に取引量でトップクラスに位置しており、昨年10月には自らのブロックチェーン、dYdXチェーンを立ち上げ、完全分散化を達成した。これにより、全世界に分散した60のバリデーターが取引板の管理を担当することになり、フロントエンドはdYdX Operations SubDAOが管理するという構造へと移行した。

dYdX Foundationの設立は2021年8月に遡る。スイスに拠点を置くこの非営利団体はdYdXのガバナンス、コミュニケーション、法律、ビジネスの分野で専門知識を持つチームによって構成されている。完全分散化後も、dYdX Foundationの役割は変わらず、dYdXのガバナンスをサポートし、成長に貢献することが目標である。

しかし、dYdX Foundationの仕事は地味ながらも不可欠である。dYdXエコシステム内には多数のステークホルダーが存在し、それぞれが異なる役割を担っている。この分散化された環境で調和を保つためには調整役としてdYdX Foundationが介在することが必要不可欠であると言える。

資金調達の成功はdYdXがこれからも分散型金融の最前線で革新を続けるための強力な後押しとなる。dYdX Foundationはその資金を使って、dYdXプラットフォームの改善、コミュニティの拡大、新しい技術の研究開発に注力する。また、分散化された世界での調整役としての役割を一層強化していくことが期待されている。

この資金調達により、dYdXは分散型金融のさらなる発展に向けて大きく前進することになる。dYdX Foundationの取り組みが、dYdXコミュニティはもちろん、広くDeFiコミュニティにとっても価値あるものになることを期待している。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

CryptoCurrency.newsの管理人。投資で毎日遊んで損しまくってます。

目次