メタマスクは、大規模な10億ドルのハッキング事件でウォレットが侵害されたとの主張を否定し、ユーザーの資産には影響がなかったと述べた。事件では、ハッカーが多数の暗号通貨を奪取し、1つのアドレスに集約していたが、メタマスクによると、これは彼らのプラットフォーム上での問題ではなく、他のウォレットサービスでの問題であると述べた。
目次
メタマスクで起きたハッキング
Metamaskは、多額の資金が失われたとされる事件に関連して、ウォレットのエクスプロイトの疑いが浮上したことを否定した。
以下は、記事の内容に関する箇条書きである。
- Metamaskは、自社のウォレットが10万ドル以上の損失を出したとの報告を否定した。
- セキュリティチームが調査を行ったところ、ウォレットのエクスプロイトは発生していなかったと結論づけた。
- 代わりに、Metamaskのセキュリティ担当者は、攻撃者が人々のプライバシーを侵害するために、悪意のあるツールを使用した可能性があると述べた。
- メタマスクのエクステンションバージョンは、スキャムウェブサイトにアクセスした場合にのみ攻撃されることがわかった。
- スキャムウェブサイトは、偽のMetaMaskウォレットで、攻撃者はユーザーが入力したすべての情報を取得することができた。
- Metamaskは、この問題に対処するために、GoogleやTwitterなどの企業が使用するような検証コードを導入することを検討している。
- Metamaskは、ユーザーに対して、公式のウェブサイトとウォレットを使用するように呼びかけている。
- この事件は、暗号通貨のセキュリティに関する問題を浮き彫りにし、ユーザーが取るべき措置を改めて考えさせるものとなった。
メタマスクとは?
メタマスクは以下の様な特徴を持っているウォレットである。
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- メタマスクとは、イーサリアムブロックチェーン上のdAppを使うためのウェブブラウザ拡張機能である。以下は、メタマスクに関する要点である。
- メタマスクは、ブラウザ拡張機能として提供されており、Chrome、Firefox、Braveのような主要ブラウザで利用可能である。ユーザーはMetamaskをダウンロードし、ブラウザに統合することで、イーサリアムネットワーク上のdAppをブラウザで利用することができる。
- メタマスクを使うと、ユーザーは自分のウォレットに直接アクセスすることができる。これにより、トランザクションの署名やアプリへのアクセスなどが可能になる。
- メタマスクは、dAppによるトークンや資産の送信、受信、管理を簡素化するために設計されている。メタマスクを使うことで、ユーザーは、dApp内でトークンを送信するときに、アドレスを手動で入力する必要がなくなる。
- メタマスクのウォレットは、イーサリアムのERC-20トークンをサポートしており、ユーザーはdAppでERC-20トークンを取引する際に、メタマスクを使用することができる。また、メタマスクは、DeFiプラットフォーム、DEX、NFT市場などのdAppとも互換性がある。
- メタマスクはセキュリティを重視しており、ユーザーは自分でウォレットの秘密鍵を保持している。また、メタマスクは、サードパーティーサイトに接続する前に、ユーザーが承認するよう求める。
- メタマスクは、2020年に約300万件のアクティブユーザーを持ち、今後も成長が期待されている。また、多くのdAppがメタマスクを採用しており、イーサリアムエコシステムの中心的な役割を果たしている。