Coinbaseがシンガポール金融管理局から大手決済機関ライセンスを取得

米国の暗号資産取引所、コインベースはシンガポール金融管理局(MAS)から大手決済機関ライセンスを取得した。

これにより、シンガポールでのデジタル決済トークンのサービス提供を拡大できるようになる。シンガポール住民の約25%が暗号資産を未来の金融と見ており、コインベースもシンガポール市場への取り組みを強化している。

さらに、同社は明確な規制が暗号資産の成長を促進することを主張しており、国際的にも展開を進めスペインやバミューダでのライセンス取得や欧州でのサービス拡大など、グローバルな活動を加速している。

目次

Coinbase(コインベース)とは

Coinbaseは、アメリカ合衆国を拠点とする大手暗号資産(暗号通貨)取引所の一つである。2012年にブライアン・アームストロングとフレッド・アーシャムによって設立され、その後急速に成長を遂げ、世界の主要な暗号資産取引所としての地位を築き上げた。

Coinbaseは、暗号資産の取引所としての信頼性や安全性、利便性を兼ね備えたサービスを提供している。その結果、多くのユーザーから支持を受けており、暗号資産業界におけるリーディングカンパニーの一つとしての地位を確立している。

サービスの特徴

Coinbaseは、利用者にとって分かりやすく安全な取引環境を提供することを目指しています。そのため、初心者から経験者まで幅広い層のユーザーに支持されています。取引所としての基本機能に加え、ウォレットサービスや教育コンテンツなども提供しており、暗号資産に関する多岐にわたるサービスを展開している。

暗号通貨を簡単かつ安全に取引・管理するための信頼性の高いオンラインプラットフォームであるが、2012年の設立以来、暗号経済へのアクセスを提供するための使いやすいツールを開発してきた。ユーザーはBitcoinをはじめとする様々な暗号通貨の購入、販売、転送、保管が可能で、特に新規ユーザー向けには最大$200の暗号通貨のインセンティブを提供している。さらに、Coinbase WalletでのDeFi探索やNFT取引、機関投資家向けのCoinbase Primeなど、多岐にわたるサービスを展開している。

セキュリティ

Coinbaseは、ユーザーの資産の安全性を最優先に考えている。そのため、厳重なセキュリティ対策を施しており、多くの資産をコールドストレージ(オフラインの保存環境)に保管している。また、二段階認証や暗号技術の導入など、ユーザーのアカウントの安全性も高められている。

国際展開

Coinbaseは、アメリカを中心に多数の国や地域でサービスを提供している。そのため、多様な通貨ペアを取り扱い、国際的な取引ニーズにも対応している。また、各国の規制当局とも連携を深め、合法的かつ安全な取引環境の提供に努めている。

公開上場

2021年にCoinbaseは、アメリカの株式市場、NASDAQに上場した。これは暗号資産関連企業としては画期的な出来事であり、暗号資産の社会的な受容度が高まってきたことを示す出来事となった。

コインベースがシンガポールへ進出

米国の主要な暗号資産取引所であるコインベースが、シンガポール金融管理局(MAS)から大手決済機関ライセンスを取得したと10月1日に発表された。これは昨年10月にシンガポールでの主要決済機関としての基本的な承認を得たことの続きであり、このライセンス取得により、コインベースはシンガポールでのデジタル決済トークン(DPT)のサービス提供を個人および機関向けに拡大することができるようになる。

シンガポール市場の暗号資産に対する関心は高く、コインベースの調査によれば、シンガポールの住民の25%が暗号資産を未来の金融手段として認識しており、32%が暗号資産の保有経験があるとされている。また、700社以上のweb3技術を持つ企業がシンガポールを拠点としていることからも、そのポテンシャルの大きさが伺える。

コインベース自体も、シンガポール市場での地位を確固たるものとするための取り組みを積極的に行ってきました。シンガポールの現地銀行との資金の無料送金や、デジタルID「シンガパス」の導入など、地域特有のサービスを提供してきたのである。さらに、昨年にはシンガポールに技術開発の拠点を設け、Web3技術関連の専門家の採用や育成を行っている。その他にも、過去3年間でシンガポールのWeb3スタートアップ15社以上に投資を行うなど、同市場での影響力を強化している。

しかし、コインベースの活動はシンガポールに限らず、国際的な拡大を進めている。今年9月にはスペインの中央銀行に暗号資産取引所として登録し、さらにバミューダの金融規制当局からデリバティブ取引所「Coinbase International Exchange」の規制認可を取得した。昨年はアイルランドやイタリアでの暗号資産交換業者の登録、オランダでの暗号資産ライセンス取得など、欧州40カ国以上でのサービス展開を実現している。

コインベースは自社のブログで「思慮深く実用的な規制は金融・技術革命の可能性を最大限に引き出すための重要な要素である」との立場を明確にしている。このような姿勢からも、彼らが暗号資産業界における明確なルールを持つ国々を積極的にターゲットにしていることが伺える。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

CryptoCurrency.newsの管理人。投資で毎日遊んで損しまくってます。

目次