USDコイン(USDC)とは?特徴と他のステーブルコインの違い

仮想通貨USDコイン

ステーブルコインはいくつか種類があるが、USDCはUSDTの次に人気のステーブルコインである。現在時価総額5位であり、ブロックチェーンへの投資を行うのであれば知っておくべき暗号資産の一つである。

今回の記事ではUSDCに関して解説する。

この記事の要点

USDコイン(USDC)は、米ドルに固定された比較的新しいステーブルコイン

米ドルと同等の価値を持ち、数分で資産を移動できる。

Circleは、起業家のJeremy AllaireとSean Nevilleによって2013年に設立

USDコインは、Circle(サークル)とCoinbase(コインベース)のパートナーCentre Consortiumによって開発

USDコインは完全な透明性を提供し、毎月監査機関によるレポートを公開している

USDTは一番最初のステーブルコインであり、USDTの方が人気。

USDTは世界初のステーブルコインであり、人気が高い。

USDTは100%USドルをペッグしてないが、USDCは100%USドルをペッグしている。

USDCの関連企業はCoinbase、USDTの関連企業はBitfinex

目次

USDコインとは?

仮想通貨USDCのCentre公式サイト
Centre公式サイト

USDコイン(USDC)は、米ドルに固定された比較的新しいステーブルコインである。2018年9月26日に、Circle(サークル)とCoinbase(コインベース)が共同でローンチした。USDコインは、Tether(USDT)やTrueUSD(TUSD)などの他のUSDに裏付けられた暗号通貨の代替手段の一つとなっている。

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簡単に言えば、USDコインは、米ドルをトークン化し、インターネットやパブリックブロックチェーン上での使用を容易にするサービスである。また、USDCトークンはいつでもUSDに戻すことができる。USDCトークンの発行と償還の実行は、ERC-20スマートコントラクトによって保証されている。

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米ドルをブロックチェーンに持ち込むことで、世界中のどこにでも手間なく数分で移動でき、暗号通貨に必要な安定性がもたらされるのが特徴である。また取引による利用、貸付による報酬、リスクヘッジ先などの使い道がある。

USDCは現在時価総額5位の暗号資産である。USDCは米ドルにペッグされており、価格は1USD付近となっている。

過去の価格の推移はこちらである。$1.0をペッグされているが、暗号資産市場が暴落した際には、価格にギャップが生まれることもある。

USDコインは誰が開発した?

Circleは、起業家のJeremy AllaireとSean Nevilleによって2013年に設立された。CircleはGoldmanSachs(ゴールドマンサックス)が支援する暗号通貨スタートアップとして知られており、会社をオープンな財務帳簿にする公式の送金サービスである。

USDコインは、Circle(サークル)とCoinbase(コインベース)のパートナーシップであるCentre Consortiumによって開発されている。テクノロジーと管理フレームワークはCentreによって開発され、CircleとCoinbaseはUSDCの最初の商用発行者である。

Circleを利用する送金業者は、連邦法および規制を遵守しなければならない米国のマネーサービス企業である。USDCの発行前は、同等のUSDがCircleの認定パートナーの1つにある。したがって、すべてのUSDCトークンは規制され、透明性があり、検証可能である。

USDコインはどのように機能するか?

USDコインは、何もないところから印刷されているだけではない。CircleはすべてのUSDCトークンが1USドルで裏付けられていることを保証している。

米ドルをUSDCトークンに変換するプロセスは、トークン化と呼ばれ、USDをUSDCにトークン化するプロセスは以下の3ステップとなっている。

  1. ユーザーがUSDをトークン発行者の銀行口座に送金する。
  2. 発行者はUSDCスマートコントラクトを使用して、同等のUSDCを作成。
  3. 新しく作成されたUSDCはユーザーに送信、代わりの米ドルは保持される。

USDCをUSDに交換するのは、プロセスが逆となっており、シンプルである。

  1. ユーザーはUSDC発行者にリクエストを送信し、USDCトークンと同等のUSDを交換する。
  2. 発行者はUSDCスマートコントラクトに要求を送信し、トークンをUSDに交換し、同等の量のUSDCを流通から取り出す。
  3. 発行者は要求された金額のUSDを準備金からユーザーの銀行口座に送金。

最も人気のあるステーブルコインのテザー(USDT)とは異なり、USDコインの作成者は、完全な透明性を提供し、さまざまな金融機関と協力して同等の法定通貨の完全な準備金を維持する義務がある。すべてのUSDC発行者は定期的にUSDの保有を報告する必要があり、月次認証レポートはGrant Thornton LLPによって公開されている。

USDTとUSDCの違い

USDTとの違いは、誕生した時期、ペッグしている資産の違いと関連する取引所が異なっている。

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誕生した時期が異なる

USDTは米国機関とのいざこざが多く、USDCは無いイメージを持っているユーザーも多いはずだ。さらにUSDCは透明性を売りにしており安全のように感じる。

ところが、時価総額だけを見ると人気の高いステーブルコインはUSDCではなく、USDTとなっている。

この理由の一つがUSDTは世界で初めて誕生したステーブルコインである為だ。ビットコインと同様で世界で初めて誕生したものは知名度もあり、人気が高い。またいくつかの懸念材料があったとしても多くの人がUSDTを好むのは今まで問題なく使えているからである。

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ペッグしている資産

ステーブルコインにはさまざまな種類があり、USDTもUSDCのどちらも「法定通貨担保型ステーブルコイン」と言われる事が多く、多くの人がUSDTはUSドルにペッグされていると勘違いしている事が多い。USDTは100%がUSドルにペッグしているわけではなく、メインがUSドルにペッグされており、その他さまざまな資産によりペッグされている。

その為、USDCは完全にUSドルにペッグしているのに対して、USDTは全ての資産がUSドルにペッグされていないという違いを持つ。

関連する取引所が異なる

USDCの関連企業はCoinbase(コインベース)、一方でUSDTの関連企業はBitfinex(ビットフィネックス)である。どちらもアメリカに昔からある老舗の暗号通貨取引所である。日本でいうと、bitFlyer(ビットフライヤー)とCoincheck(コインチェック)といったところである。

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この記事を書いた人

CryptoCurrency.newsの管理人。投資で毎日遊んで損しまくってます。

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