SUSHIは、DeFiプロトコルの一つであり、分散型取引所であるSushiSwapを運営している。SUSHIは、イーサリアムのスマートコントラクト上に構築されており、ユーザーはスマートコントラクトを介してトークンを交換できる。
また、BentoBoxと呼ばれるレンディングプラットフォームも提供している。SUSHIは、ユーザーの参加を促進するため、様々な報酬プログラムを導入しており、ユーザーはLPトークンをステーキングして報酬を獲得できる。
SUSHIのガバナンスは、SUSHIトークンの所有者によって運営され、プロポーザルや投票を通じてプロトコルの方向性を決定する。SUSHIは、マルチチェーンにも対応しており、CeloやPolygonなどの異なるブロックチェーンでも利用可能である。

目次
SushiSwapとは?

SushiSwapの基本情報としては以下のようになっている。
項目 | 内容 |
---|---|
コイン名称 | SushiSwap |
シンボル | SUSHI |
サイトURL | sushi.com |
時価総額ランク* | 142 |
価格* | $1.14 |
ブロックチェーン | イーサリアム |
取り扱い国内取引所 | – |
取り扱い海外取引所 | Binance(バイナンス) Kucoin(クコイン) Coinbase(コインベース) |
最大供給量 * | 250,000,000 SUSHI |
総合供給量 * | 244,542,059 SUSHI |
循環供給量 * | 222,257,372 SUSHI |
*2023年3月現在時点
CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)によると、SushiSwapの2023年3月現在の時価総額は142位となっている。
TradingViewのリアルタイムに更新されるチャートより、SushiSwapの価格は下記の通りである。
SushiSwapの開発
以下は、SushiSwapの開発に関係した企業や人物のリストである。
- Chef Nomi – SUSHIの創設者であり、初期のコードを開発した。しかし、2020年に彼はSUSHIの開発チームから離れ、その後SUSHIのDAOに移管された。
- 0xMaki – SUSHIの現CEOであり、コミュニティからの信頼を集めるようになった。彼は、SUSHIの開発において重要な役割を果たしている。
- Joseph Delong – SUSHIのCTOであり、Ethereum Foundationの元エンジニアであるJosephは、SUSHIの技術的な面に関する責任を持っている。
- Kain Warwick – Kain Warwickは、SUSHIのパートナーシップの一部としてSushiSwapのUniswapからの分岐に関与していた。WarwickはDeFiプロトコルのAaveの創設者でもある。
- SushiSwap Labs:SushiSwapの開発およびプロトコルの管理を行っている企業。DeFiプラットフォームの開発やコミュニティの支援を行っている。
- Offchain Labs:SushiSwapのLayer-2スケーリングソリューションであるArbitrumの開発企業。SushiSwapはArbitrum上で動作することで、より高速かつ低コストでのトランザクションを可能にしている。
- Yearn Finance:SushiSwapと協力して、Bentoboxの開発を行った企業。Bentoboxは、異なるプロトコルの間での借り入れ・貸し出しを可能にするプラットフォームである。
SushiSwapのストーリー
以下に、SushiSwapのストーリーについて解説する。
- SUSHIは2020年8月に創設され、最初のオンチェーンDEXとしてのスタートを切りました。SUSHIは当初、Uniswapのクローンでしたが、時間が経つにつれて、その特徴的なプロダクトが増え、より高度な機能が追加された。
- 2020年8月、SUSHIはオンチェーンDEXの最初のバージョンをリリースした。2020年11月には、SUSHIがクロスチェーンに進出し、Binance Smart Chainにも展開された。その後、BentoBoxがリリースされ、ユーザーにより多くのオプションが提供されるようになった。
- 2021年4月、SUSHIはKashi Lendingをリリースし、ユーザーに優れた金融サービスを提供した。同年6月には、SUSHIはUniswap V3との競争に勝つために、リミットオーダーV2をリリースした。
- 2021年9月、SUSHIはMasterChef V2をリリースし、SUSHIのトークンエコノミーを改善し、DAOのガバナンスシステムを強化した。同年12月、SUSHIはMISOをリリースし、他のプロジェクトがSUSHIのプラットフォーム上でトークンセールを行えるようにした。
- 2022年2月、SUSHIはFUROをリリースし、プライベートなネットワークでの取引を可能にした。同年3月には、Polygonとの協力により、SUSHIはマルチチェーンに対応した。
- SUSHIは、オンチェーンDEXとしてスタートしたが、時間とともに、様々なプロダクトを提供するユニークなプラットフォームに進化した。今後も、より高度な機能の追加や、他のチェーンへの展開など、多様なプロダクトの提供が期待される。
SushiSwapの5つの特徴
SUSHIの技術の特徴について以下に示す。
- ガス費用の削減:SUSHIは、オーダーブック方式と比較してトランザクションに必要なガス料金を削減する、オンチェーン型のオークション方式を採用している。
- 高度なユーザー保護:SUSHIは、ユーザーが不正な取引に巻き込まれないように、バージョン2のマルチシグウォレット機能やフラッシュローンの防止機能を含む高度なセキュリティ機能を提供している。
- クロスチェーン対応:SUSHIは、多数のブロックチェーンに対応している。Polygon、Binance Smart Chain、xDai、CeloなどのEthereum以外のチェーンにも対応しており、クロスチェーンでの取引が可能となっている。
- 自己開発製品の提供:SUSHIは、自己開発製品を提供することで、顧客がより多様な製品とサービスを享受できるようにしている。製品にはBentoBox、Kashi Lending、Limit Order V2、Miso Ingredients/Recipesなどがある。
- ガバナンスの民主化:SUSHIは、コミュニティの参加に基づいた民主的なガバナンスモデルを採用しており、投票機能や提案機能を提供している。この仕組みにより、コミュニティメンバーはSUSHIの方向性を共同で決定することができる。
SushiSwapの今後の将来性
SUSHIは、DeFiの分野で革新的なプロダクトを開発しており、今後の成長が期待されている。以下は、SUSHIの将来性に関する4つのポイントである。
- エコシステムの拡大:SUSHIは、他のプロジェクトとの協力や統合を進めることで、エコシステムの拡大を目指している。BentoboxやKashi Lendingなど、多様なプロダクトの開発を通じて、ユーザーのニーズに合わせたサービスを提供している。
- 拡張性の強化:SUSHIは、他のブロックチェーンとの接続性を強化することで、拡張性を高めている。PolygonやCeloなど、他のブロックチェーンとのマルチチェーン展開を進めることで、より多くのユーザーを取り込み、エコシステムを拡大している。
- 分散化の進展:SUSHIは、分散化に焦点を当てており、コミュニティー主導のプロジェクトを進めることで、分散化の進展を目指している。現在、ガバナンスモデルを通じて、コミュニティーの参加を促進し、より民主的な運営を目指している。
- 新しいプロダクトの開発:SUSHIは、新しいプロダクトの開発を進めることで、より多様なユーザーに対応している。最近は、Limit Order V2のリリースや、Misoの発表などが行われており、今後も新しいプロダクトのリリースが期待されている。