ポリゴン(Polygon)は、Ethereumネットワーク上で拡張性を高めるために作られたレイヤー2スケーリングソリューションである。
高速・低コスト・安全性を実現し、スマートコントラクトによるdAppやDeFiプロトコルの実行をサポートしており、ERC-20トークンのMATICが独自の通貨として機能し、ユーザーはこのトークンを使用してネットワーク内での取引や手数料の支払いに使用することができる。
Polygonは、オープンソースであり、誰でも使用することができる。また、Polygon SDKを使用することで、新しいdAppの作成や既存のdAppの移行が容易になることから人気の暗号資産の一つである。
目次
ポリゴンとは?

Polygon(ポリゴン)/$MATICの基本的な情報としては下記の通りである。
項目 | 内容 |
---|---|
コイン名称 | Polygon(ポリゴン) |
シンボル | MATIC |
サイトURL | polygon.technology |
時価総額ランク* | 8位 |
価格* | 1.14USD |
ブロックチェーン | イーサリアム |
取り扱い国内取引所 | bitFlyer(ビットフライヤー) bitbank(ビットバンク) DMM(ディーエムエム) SBI(エスビーアイ) |
取り扱い海外取引所 | Binance(バイナンス) Kucoin(クコイン) Coinbase(コインベース) |
最大供給量 * | 10,000,000,000 MATIC |
循環供給量 * | 8,734,317,475 MATIC |
*2023年3月現在時点
Polygon Labsにより開発
ポリゴンは、イーサリアムのレイヤー2スケーリングソリューションの1つであり、急速に成長する暗号通貨市場で注目されている。以下は、ポリゴンの開発者に関する主な情報である。
- ポリゴンは、インドの開発チームによって開発されている。主要な開発者には、共同創設者のJaynti KananiとSandeep Nailwalがいる。
- Kananiは、ニューヨーク市の投資会社でコンサルタントとして働いた後、2017年にインドに戻り、ブロックチェーン技術の開発に専念するため、ポリゴンの開発を開始した。
- Nailwalは、インドの暗号通貨業界で知られており、2017年にETHIndiaを共同設立した。
- ポリゴンは、2017年にMatic Networkとして開始され、2021年に現在の名前に変更された。
- ポリゴンのチームは、イーサリアムのコア開発者と連携して、スケーリングソリューションを開発している。
- ポリゴンは、オープンソースプロジェクトであり、コミュニティの支援を受けている。開発者は、GitHubでコードを公開しており、誰でも貢献することができる。
- ポリゴンは、DeFi、NFT、ゲームなど、多くの分野でのアプリケーション開発を促進している。
時価総額8位
CoinMarketCapによる2023年3月の現時点では時価総額8位の暗号通貨である。
TradingViewによるリアルタイムチャートと価格は下記の通りである。
ポリゴンの6の特徴
ポリゴン(Polygon)は、Ethereumのブロックチェーン上で動作するスケーラブルな分散型アプリケーション(DApps)プラットフォームである。
以下はポリゴンの特徴である。
1. インターオペラビリティー
- ポリゴンは、他のブロックチェーンとの相互運用性を持つことができる。これにより、ポリゴン上で作成されたアプリケーションは、他のブロックチェーン上で作成されたアプリケーションとも相互運用が可能となる。
- ユーザーが独自のブロックチェーンを作成することができる、柔軟でスケーラブルな機能を提供している。
2. 高速・低コスト
- ポリゴンは、Ethereumのスケーラビリティ問題を解決するために開発された。そのため、高速で低コストなトランザクションが可能である。イーサリアムに比べて高速な取引処理が可能で、ブロック生成速度がEthereumの14倍に達する。
- 低い手数料を提供し、イーサリアムの高い手数料問題を解決することができる。
3. プルーフ・オブ・ステーク
- ポリゴンは、イーサリアムと同様にプルーフ・オブ・ステーク(PoS)アルゴリズムを使用している。このアルゴリズムは、ネットワークの保護と取引の承認に役立ちます。
- ポリゴンは、グリーンエネルギーに関心を持っており、エネルギー消費量を最小限に抑えるよう努力している。Proof of Stake(PoS)アルゴリズムを使用しており、環境にやさしくエネルギー効率が高い。
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4. レイヤー2スケーリング
- ポリゴンは、高速かつ廉価な取引を可能にする、Ethereumのスケーリング問題を解決するレイヤー2のプラットフォームである。ポリゴンは、Ethereumのレイヤー2スケーリングソリューションの一つであるPlasmaを採用している。これにより、スケーラビリティが向上し、より多くのトランザクションを処理できるようになる。
- デファイ(DeFi)エコシステムにおいて、より多くの取引を処理できるようになり、Ethereumにおいて実行不可能だったスケーラビリティの問題を解決する。
- また既存のEthereumネットワークと互換性があり、Ethereumと同様にスマートコントラクトが実行できる。
5. 多様なDApps
- ポリゴンは、多様なDAppsをサポートしている。DeFi、ゲーム、マーケットプレイスなど、多くの種類のアプリケーションが構築されている。
- 多くのプロジェクトが参加しており、DeFiやNFTsなどのアプリケーションが利用できる。
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6. コミュニティ
- ポリゴンは、活発なコミュニティを持っている。開発者や投資家が参加しており、プロジェクトの成長を支援している。
- さらに世界中に広がる開発者コミュニティを持っており、開発者が独自のアプリケーションを構築し、DAppsエコシステムを拡大することができる。
ポリゴンの2つの将来性
ポリゴンの将来性として、現在すでに時価総額上位にあり、低コストのトランザクション費用で需要が高まってきている。さらにDeFiやNFTで活用もされており、今後が期待できる。
低コストのトランザクション
- ポリゴンは、Ethereumが直面しているスケーラビリティの問題に対して解決策を提供することができるため、今後ますます重要性が高まると予想されている。
- ポリゴンは、ネットワーク上の取引量が増加するにつれて、トランザクションの処理速度が向上するスケーラビリティに優れている。
- ポリゴンは、スマートコントラクトを実行するEthereumプラットフォームの拡張機能であり、高速かつ低コストでトランザクションを処理できることが特徴的である。
- ポリゴンは、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)モデルを採用しており、Ethereum 2.0と同様に、トランザクションの処理とブロックの検証に参加するユーザーに報酬を与えている。
- ポリゴンは、Ethereumとの高い互換性を備えており、イーサリアム上で動作するdApps(分散型アプリケーション)が簡単に移植可能であるため、多くの開発者がポリゴン上にdAppsを構築している。
DeFiやNFTで活用
- ポリゴンは、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)などの分野での採用が進んでおり、これらの市場拡大がポリゴンの成長を後押しすると期待されている。
- ポリゴンは、多数のパートナーシップを結び、大手企業やdAppsの開発者から注目を集めている。
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