Osmosisは、Cosmos SDKで開発されたオープンソースの分散型取引プラットフォームで、コミュニティ主導のDeFiプラットフォームである。Osmosisは、流動性プールの形で取引を実行し、多様な暗号資産の交換を可能にする。
Osmosisの特徴は、ユーザーが自分で流動性プールを作成できること、スーパーフルイドと呼ばれる独自のステーキングシステムを採用していること、そして、Cosmosエコシステムの他のプロジェクトとのインターオペラビリティを重視していることである。
Osmosisは、AvalancheやFantomなど、他の暗号資産プロトコルとの協力を進めており、Cosmos SDKに基づく独自のアプリケーションエコシステムを開発し、DeFi分野での新たな可能性を模索している。

Osmosisとは?

Osmosisの基本情報としては以下のようになっている。
項目 | 内容 |
---|---|
コイン名称 | Osmosis |
シンボル | OSMO |
サイトURL | osmosis.zone |
時価総額ランク* | 98 |
価格* | $0.80 |
ブロックチェーン | イーサリアム |
取り扱い国内取引所 | – |
取り扱い海外取引所 | Binance(バイナンス) Kucoin(クコイン) Coinbase(コインベース) |
最大供給量 * | 1,000,000,000 OSMO |
総合供給量 * | 325,000,000 OSMO |
循環供給量 * | 492,590,761 OSMO |
*2023年3月現在時点
CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)によると、Osmosisの2023年3月現在の時価総額は98位となっている。
TradingViewのリアルタイムに更新されるチャートより、Osmosisの価格は下記の通りである。
Osmosisの開発
以下は、Osmosisの開発に関係した人物や企業である。
- Sunny Aggarwal:Osmosisの創設者であり、Cosmosの開発者の1人でもある。彼はOsmosisの開発に多大な貢献をしている。
- Zaki Manian:Cosmosのコア開発者であり、Cosmos SDKの開発に関与している。また、Osmosisのアーキテクチャや開発にも関与している。
- Interchain Foundation:Cosmosエコシステムをサポートする非営利団体で、Cosmos SDKの開発に貢献している。彼らはOsmosisの開発にも資金提供を行っている。
- Informal Systems:Cosmos SDKの開発者であり、Osmosisのセキュリティレビューに貢献している。
- Tendermint Inc.:Cosmos SDKを開発する会社で、Osmosisの開発にも関与している。
- Althea Network:分散型インフラストラクチャの開発に携わる企業で、Osmosisの開発にも参加している。
- Certus One:Cosmosの検証人であり、Osmosisのステーキングサービスを提供している。
- Slingshot:オンチェーンの取引所で、Osmosisのトレーディングボリュームを促進するための取り組みに貢献している。
- Fantom Foundation:Fantomネットワークの開発者であり、Osmosisに統合されたトークンのサポートに貢献している。
- Avalanche:Avalancheネットワークの開発者であり、Osmosisとの連携によって両プロジェクトの利益を追求することを目的としている。
Osmosisのストーリー
Osmosisは、2021年に発表されたCosmos SDKをベースにした分散型取引プラットフォームである。以下は、Osmosisのストーリーについての主な出来事である。
- 2021年:Osmosisが発表され、Cosmos SDKをベースにして開発が始まる。Osmosisのテストネットがリリースされ、開発者がプラットフォームをテストできるようになる。OsmosisがCosmos Hubに接続され、Cosmosエコシステムに参加する。
- 2022年:Osmosisのメインネットがリリースされ、ユーザーがプラットフォーム上で取引を開始できるようになる。Osmosisの最初のリリースでは、ATOM、AKT、LUNA、IRISnet、Kava、Band、Sentinelなどのトークンが取引可能になる。多数の新しいアプリケーションを開発し、スーパーフルイド・ステーキングの採用や、新しいトークン発行機能を追加するなど、機能面での拡張を進める。多数のパートナーシップを結び、Fantom、Avalanche、Polygonなどのプロトコルをプラットフォームに統合する。Osmosisは、コミュニティ主導の開発を進め、プラットフォームの開発者コミュニティが成長する。
- 2023年:Osmosisは、Red BankアウトポストやMars Protocolアウトポストなど、多数のイベントを開催し、コミュニティを拡大する。Osmosisは、スーパーフルイド・ステーキングの改善や、新しいトークン発行機能の追加など、プラットフォームの機能拡張を進める。Osmosisは、多数の新しいパートナーシップを結び、プラットフォームのインターオペラビリティを高める。
Osmosisの6つの特徴
Osmosisは、Cosmos SDKで構築された分散型取引プラットフォームで、以下の6つの特徴がある。
- 流動性プールと自己流動性プール:Osmosisは、流動性プールを用いた取引を実現している。ユーザーは、自分で流動性プールを作成でき、自己流動性プールも利用可能である。流動性プールには、ユーザーが自由に資産を追加でき、その対価としてトークンを受け取ることができる。
- スーパーフルイド・ステーキング:Osmosisは、独自のステーキングシステム「スーパーフルイド・ステーキング」を採用している。スーパーフルイド・ステーキングでは、ステーキング中にトークンを流動性プールに投入することができ、ステーキング報酬として、取引手数料を受け取ることができる。
- インターオペラビリティ:Osmosisは、Cosmosエコシステム内でのインターオペラビリティに注力している。これにより、他のCosmosプロトコルとの接続や、他のブロックチェーンとの接続を容易にすることができる。
- インセンティブ化プログラム:Osmosisでは、インセンティブ化プログラムを導入しており、取引手数料を支払うことで、さまざまな報酬を獲得することができる。例えば、流動性提供者には報酬が支払われ、スーパーフルイド・ステーキングに参加することで、さらに報酬を得ることができる。
- クロスチェーン:Osmosisは、クロスチェーン機能を備えている。これにより、異なるブロックチェーン間でトークンを移動することができる。現在は、AvalancheやFantomなどのプロトコルとの接続を進めており、今後も多くのプロトコルとの接続を目指している。
- コミュニティ主導の開発:Osmosisは、コミュニティ主導の開発を行っている。開発者は、オープンソースのプロジェクトに対して貢献することができ、コミュニティ全体で開発を進めることができる。
Osmosisの今後の将来性
Osmosisは、将来性がある分散型取引プラットフォームの1つであり、以下の4つの理由がある。
- クロスチェーンプロトコルの重要性の高まり:Osmosisは、クロスチェーンプロトコルの重要性が高まっている中で、異なるブロックチェーン間でのトークンの移動を容易にすることができる。これにより、Osmosisは、複数の暗号資産プロトコルとのインターオペラビリティを実現し、将来的には、他のプロトコルとの連携を進めることができるでしょう。
- コミュニティ主導の開発:Osmosisは、コミュニティ主導の開発を行っており、多数の開発者が参加している。これにより、Osmosisは、新しいアプリケーションや機能を追加することができ、開発速度を加速させることができる。
- スーパーフルイド・ステーキングの普及:Osmosisは、独自のステーキングシステム「スーパーフルイド・ステーキング」を採用している。スーパーフルイド・ステーキングは、ステーキング中にトークンを流動性プールに投入することができ、ステーキング報酬として、取引手数料を受け取ることができる。これにより、ステーキングと流動性提供の両方が可能となり、ユーザーは、より効率的な運用を実現することができる。
- コスモスエコシステム内の統合性:Osmosisは、Cosmos SDKで開発された分散型取引プラットフォームであり、Cosmosエコシステム内での統合性が高いことが特徴である。Cosmosエコシステムには、TendermintやIBCなどの多数のプロトコルが含まれており、Osmosisは、他のプロトコルとの連携を進めることで、より多くのユーザーを引き付けることができる。