Lidoは、イーサリアムのステーキングに特化したプラットフォームで、ユーザーが自己資金をイーサリアム2.0のバリデーターに委託し、手数料を得ることができる。
Lidoは、ユーザーがステーキングに必要なイーサリアムの最小額である32ETHを持たなくても、ステーキングに参加できるようにする。また、Lidoは、Staking as a Service(STaaS)を提供することで、ステーキングに必要な技術的な問題を解決する。
Lidoは、LDOトークンを使用して、プラットフォームの管理を行っている。DeFiプラットフォームとしても注目されており、Lidoは、Staking市場におけるリーディングカンパニーとして、今後も成長が期待されている。
目次
Lido DAOとは?

Lido DAOの基本情報としては下記のようになっている。
項目 | 内容 |
---|---|
コイン名称 | Lido DAO |
シンボル | LDO |
サイトURL | lido.fi |
時価総額ランク* | 31 |
価格* | $2.5 |
ブロックチェーン | イーサリアム |
取り扱い国内取引所 | – |
取り扱い海外取引所 | Binance(バイナンス) Kucoin(クコイン) Coinbase(コインベース) |
最大供給量 * | 1,000,000,000 LDO |
総合供給量 * | 1,000,000,000 LDO |
循環供給量 * | 855,703,121 LDO |
*2023年3月現在時点
時価総額31位
CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)によると、Lido DAOの2023年3月現在の時価総額は31位となっている。
TradingViewのリアルタイムに更新されるチャートより、Lido DAOの価格は下記の通りである。
業界のトップエンジニアが開発したLido
- Lidoの開発チームには、業界のトップエンジニアが数多く参加している。
- Lidoは、Quantstampの共同創業者であるPaul Vienhageと、年間100億ドルを超えるエンジニアリングプロジェクトを管理することができるAIマネジメントプラットフォームの創設者であるJordan Fishによって立ち上げられた。
- 同社の技術顧問には、Ethereum Co-founderのAnthony Di Iorio氏、Ethresear.chの創設者であるVitalik Buterin氏、Ethereum Foundationの研究者であるJustin Drake氏、そしてEthereum Foundationの技術リサーチャーであるMartin Swende氏などがいる。
- Lidoは、ConsenSys、CoinShares、ParaFi Capital、Chainsafe Systems、TQ Ventures、Digital Currency Group、Genesis、Notation Capital、1kxなどのトップVC企業からの資金調達を受けている。
Lido DAOのストーリー
- Lidoが2020年にローンチされ、ステーキングの分野における重要なプレーヤーとして登場した。
- 2020年12月、Lidoは1.7億ドルを超える調達ラウンドを完了し、テンセント、Three Arrows Capital、ParaFi Capitalなど、いくつかの大手投資家から資金調達を行いた。
- 2021年3月、Lidoはフルノード運営者に対して報酬プログラムを発表し、運営者が手数料を受け取りながらLidoプロトコルの運用を支援できるようにした。
- 2021年4月、LidoはSolanaのステーキングサービスを発表し、SolanaエコシステムのユーザーがLidoでステーキングを行うことができるようになった。
- 2021年5月、LidoはCurve Financeと提携し、ETHのステーキング報酬を最適化するためにLidoステーキング用のCRVトークンを導入した。
- 2021年6月、LidoはウォレットプロバイダーのArgentと提携し、Argentウォレット内でステーキングが可能になった。
- 2021年7月、Lidoはアルゴリズム取引プロトコルのAlchemixと提携し、AlchemixのイールドファーミングプールにLidoステーキング用のstETHトークンが追加された。
- 2021年11月、Lidoは、ETH2のBeacon Chainで動作するレイヤー2のスケーリングソリューションであるOptimismでのサポートを発表した。これにより、Lidoはステーキングプールをレイヤー2上に展開し、より高いスループットと低いトランザクションコストを提供することができる。
- 2022年2月、Coinbase CEOのブライアン・アームストロング氏が、SECがステーキングを禁止する可能性があると発言し、これに反応したLidoのDAO Governance Token(LDO)が価格上昇を見せた。
- 2022年2月、アメリカの財務省が新しい法案を提出し、ステーブルコインやプロトコルに関連する会社は規制当局の登録を行う必要があると発表した。Lidoは既に規制対象になっており、LDOの価格はこの発表により上昇した。
Lido DAOの9つの特徴
- Lidoは、イーサリアムのStaking Poolサービスを提供するDeFiプロトコルである。
- Lidoでは、イーサリアムのETHを保有しているユーザーが、ETHをステーキングして報酬を得ることができる。
- ユーザーがステーキングするETHは、Lidoのノードオペレーターに委託され、ノードオペレーターがStakingを担当する。
- Lidoは、Stakingをするために必要な32ETHを持っていないユーザーや、ノードオペレーターになるための高額なインフラ投資をしなくても、ステーキングに参加できるようにすることで、より多くの人々に参加を促している。
- LidoのStakingによって、ステーキング報酬を得ることができ、また、Lidoトークンを保有することによって、プロトコルのガバナンスに参加できる。
- Lidoは、分散化されたStaking Poolサービスの提供を目的としており、より分散化されたノードネットワークの構築を目指している。
- Lidoは、セキュリティの観点から、多層の保険策を取っている。これには、ステーキングされたETHの多重署名、保険契約の取得、セキュリティ監査の実施などが含まれる。
- Lidoのノードオペレーターになるには、Lidoのウェブサイトで申請を行う必要があり、一定の要件を満たす必要がある。
- Lidoは、Ethereum 2.0のロールアップチェーンであるArbitrumにも対応することを発表している。
Lido DAOの今後将来性
Lido DAOは将来的に以下のような可能性があると考えられている。
- デフィスペースの発展に伴い、Lidoの需要が高まっていることから、今後もユーザーの増加が期待できる。
- Lidoはイーサリアムのみをサポートしているが、今後は他の暗号通貨にも対応していくことが予想される。
- Lidoはセキュリティに重点を置いた構造を持ち、セキュリティの強化が今後も進められる。
- Lidoは従来のステーキングプールとは異なり、イーサリアムノードの複数チェーンへの接続を実現している。今後は他のチェーンとの接続も進められる。
- Lidoはユーザーがステーキングを手軽に行えるようにすることを目的としており、今後もユーザーフレンドリーな機能やUIの改善が進められる。
- Lidoはコミュニティ主導のプロジェクトであり、コミュニティメンバーからのアイデアや提案が積極的に受け入れられる。今後もコミュニティとの協力が期待される。
- Lidoは分散型自律組織(DAO)によるガバナンスを採用しており、持ち株者がプロトコルの運営に関与できるようになっている。今後はより多くの持ち株者が参加し、プロトコルの発展に貢献することが期待される。