Harmonyは、高速で分散型のブロックチェーンプロトコルである。シャード分散技術を使用していて、分散型アプリケーション(DApps)をサポートしている。Harmonyのビジョンは、グローバルなスケーラビリティを備えたブロックチェーンを作成することである。
Harmonyは、開発者がブロックチェーンアプリケーションを容易に開発し、デプロイできるようにすることを目的としており、Harmonyは、企業、開発者、および投資家をターゲットにしており、より安全で透明性の高いブロックチェーンプラットフォームを提供する。
また、Harmonyは、コミュニティドリブンのオープンソースプロジェクトで、開発者やエンジニアが自由に貢献できる。Harmonyは、デジタルエコノミーを改革するための革新的なブロックチェーンプロトコルである。

目次
Harmonyとは?

Harmonyの基本情報としては以下のようになっている。
項目 | 内容 |
---|---|
コイン名称 | Harmony |
シンボル | ONE |
サイトURL | harmony.one |
時価総額ランク* | 130 |
価格* | $0.021 |
ブロックチェーン | |
取り扱い国内取引所 | |
取り扱い海外取引所 | Binance(バイナンス) Kucoin(クコイン) Coinbase(コインベース) |
最大供給量 * | – |
総合供給量 * | 13,851,019,877 ONE |
循環供給量 * | 13,205,569,877 ONE |
*2023年3月現在時点
CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)によると、Harmonyの2023年3月現在の時価総額は130位となっている。
TradingViewのリアルタイムに更新されるチャートより、Harmonyの価格は下記の通りである。
Harmonyの開発
Harmonyの開発に関わった企業について以下に挙げる。
- Harmony One Foundation:Harmony One Foundationは、Harmonyの発起人であるStephen Tseによって設立された非営利組織で、Harmonyの開発と普及を支援している。同団体は、Harmonyの発展に必要な資金を調達し、Harmonyの開発者コミュニティを支援し、イベントやカンファレンスを開催するなど、多方面で活躍している。
- Animoca Brands:Animoca Brandsは、Harmonyのアプリケーション開発を支援している企業の一つである。同社は、HarmonyのNFTマーケットプレイスやゲームプラットフォームなどの開発に取り組んでいる。
- Chainlink:Chainlinkは、オラクルサービスを提供しており、Harmonyの開発にも関わっている。同社は、Harmony上でスマートコントラクトを実行する際に必要な外部データを提供することで、Harmonyの開発を支援している。
- Binance:Binanceは、Harmonyの開発と普及に積極的に取り組んでいる企業の一つである。同社は、Harmonyのネットワークを拡大するために、Harmonyのトークンの取引を支援している。また、Binanceは、Harmony上でトークン発行やNFTの作成を支援するツールを提供している。
- Stephen Tse:Harmonyの創始者であり、CEO。彼はGoogleで高速ウェブクローラーの開発に携わり、クローリングエンジンの技術にも精通している。
- Rongjian Lan:HarmonyのCTO。彼はPalm、Qualcomm、Googleでの長年のエンジニアリング経験を持ち、スマートフォンとモバイルプラットフォームの開発に専念してきた。
- Nick White:HarmonyのHead of Growth。彼は学術出版社であるSpringer NatureとPenguin Random Houseでデジタルマーケティングの専門家として働いてきた。
- Li Jiang:HarmonyのHead of Engineering。彼はMicrosoft、Google、Facebookでの長年のエンジニアリング経験を持っており、分散型システムの開発に専念している。
Harmonyのストーリー
Harmonyは、2017年にスタンフォード大学での研究中に生まれた。以下はHarmonyのストーリーの概要である。
- 2017年:Harmonyは、スタンフォード大学での研究の中で生まれた。プロジェクトの創設者は、ニコラス・バリレス、スティーブン・タン、ラフ・ガルニ、サハイル・ハルデカーの4人であった。
- 2018年:HarmonyはシリーズAラウンドで1,800万ドルを調達した。オープンソース開発者のコミュニティを形成し始めた。
- 2019年:HarmonyはPoS(Proof of Stake)コンセンサスアルゴリズムを採用することを発表し、オープンステーキングプラットフォームをリリースした。さらにフルノードを動かすためのマルチOSウォレットであるHarmony Chrome Extensionをリリースした。
- 2020年:Harmonyは2.0バージョンのリリースを発表した。HarmonyはERC-20トークンからHarmonyネイティブトークンに移行した。さらにマルチチェーンアーキテクチャを採用し、4つのシャードと橋をサポートすることを発表した。
- 2021年:Harmonyはさらなる拡大を目指し、StakingRewards.comと提携し、ステーキングの報酬を拡充した。また多様なアプリケーションをサポートするために、Web3.0エコシステムの構築を発表し、シャード0とシャード1間でのトークンの移行を可能にする機能をリリースした。
- 2022年:多くのパートナーシップを締結し、スケーラビリティを改善する取り組んだ。ステートプルーニングの利用を探究し、ブロックチェーンのスケーラビリティを改善するための新技術に取り組んでおり、Ethereumのイーサリアムブリッジを改善し、クロスチェーンの相互運用性を改善をおこなっている。
Harmonyの4つの特徴
Harmonyは、高速でスケーラブルなブロックチェーンプロトコルで、次のような技術的特徴を持っている。
- 分散型シャーディング:ブロックチェーンを分割し、複数のノードで処理を分担することで、高速なトランザクション処理を可能にする。
- アダプティブなコンセンサス:ネットワーク上の異なるノードが、動的にネットワークの負荷に応じた最適なアルゴリズムを選択し、高速なブロック生成を実現する。
- オープンエコシステム:Harmonyはオープンで透明性があり、エコシステムの開発者やユーザーがネットワークに参加し、共同で成長することを促進している。
- 拡張性とプラグアンドプレイ性:Harmonyは、異なるモジュールをプラグインして機能を拡張できるモジュラーアーキテクチャを採用しており、さまざまなアプリケーションや業界に対応できるようになっている。また、他のブロックチェーンとの互換性を持ち、DeFiやNFTなどの分野でも活用されている。
Harmonyの今後の将来性
Harmonyは将来的に以下のような可能性があると考えられている。
- 高速かつ低コストのトランザクション:Harmonyは、高速かつ低コストでトランザクションを処理するために、独自のシャーディングアーキテクチャを採用している。これにより、より多くの取引を処理し、より多くのユーザーを取り込むことができる。
- セキュアな分散型アプリケーション:Harmonyは、セキュリティとプライバシーを重視しており、攻撃やハッキングから保護された分散型アプリケーションの構築を目指している。
- 長期的な持続可能性:Harmonyは、長期的な持続可能性を確保するために、コミュニティとの協力やエコシステムの発展に注力している。また、ユーザーと開発者が参加することで、より多くのアプリケーションやデジタルアセットを実現するための環境を構築している。
- 革新的な技術の採用:Harmonyは、最新の技術を採用している。たとえば、分散型ID、スマートコントラクト、NFT、DeFi、そして、クロスチェーン通信などの技術を活用して、より多様なアプリケーションやサービスを提供することを目指している。