Enjincoin(エンジンコイン)は日本の暗号資産取引所で購入可能な人気の暗号資産である。NFTやメタバース、さらにはPlay-To-Earnのブロックチェーンゲームが今後盛り上がってくるかと思われる。そこで注目されるのはおそらく既に時価総額100位以内にある暗号資産プロジェクトであり、その中にEnjincoin(エンジンコイン)も含まれる。
今回の記事では今後価値が上昇する可能性の高いEnjincoin(エンジンコイン)について解説する。
- EnjinはNFTを用意に制作できるプラットフォームを提供している。
- 作成されたNFTにはENJが使用される。
- ERC-1155という独自のトークン規格を開発した。
- メルティングの機能により、無価値のNFTがENJに出来る。
- 大手企業と提供しており、すでにゲームが公開されている。
Enjinとは?
Enjin(エンジン)はP2Eのブロックチェーンゲームやメタバース、NFTなどのエコシステムを構築することができるエンジンプラットフォームを提供しており、以下の特徴がある。
- NFTはENJで価値を裏付けられる
- NFTはERC-1155規格
- メルティングでエンジンコインに出来る
- 大手企業との提携している
- イーサリアムブロックチェーンの暗号資産
- 国内の取引所で暗号資産を購入できる
NFTはENJINで簡単に作れる
エンジンコイン(ENJ)は、「すべての人、企業がNFTを簡単に使用可能にすることを実現する」プラットフォームを提供する事を目的としている暗号資産(イーサリアムトークン)である。つまりNFTを簡単に作れるプラットフォームを提供している企業である。

エンジンコインのトークンである「ENJ」はENJINが提供するエンジンエコシステムで制作されたNFTの価値の担保するのに使用される。
エンジンは開発ユーザーがイーサリアムブロックチェーン上でNFTの作成と管理を容易にする事ができるソフトウェアだ。ブロックチェーンの技術の活用により、多くの関連するゲーム間でアイテムを管理することを可能にする、さらに従来のゲームでは改ざんされたアイテムが流通するなどして価値の裏付けが困難であったが、NFTとすることにより改ざん不可能でさらには価値の裏付けを行うことができるようになる。

エンジンプラットフォームで管理されるデジタルアセットはEnjinのトークンであるENJであり、プラットフォームで制作された各ゲーム内のアイテムにはENJで価値がつけられる仕組みとなっている。
NFTはERC-1155規格
2021年以降から現在において、NFT市場が盛り上がり多くの人が関心のあるジャンルかと思う。コインデスクによると、NFTマーケットは成長を続け、2025年には現在の2倍規模となる800億ドルになると市場予想がされている。これはあながち間違いでなく、現在の暗号資産の市場は低迷している中でNFTやメタバースのカテゴリーにおいては成長を感じているユーザーも多いはずだ。
- NFTはNon-Fungible Token(非代替性トークン)
- ブロックチェーン技術を使い、所有権の分かるデジタルデータ
エンジンプラットフォームの特徴はブロックチェーンの高い知識やプログラミングなどの専門知識が無いユーザーでも、あらゆるものにブロックチェーン化することが可能であることだ。つまり様々な物(ゲーム・アプリなど)にもNFTやスマートコントラクトなどのブロックチェーンを構築する事ができる。

- ゲームのコンテンツ(アイテム・アバターなど)
- アート(SNSのアイコンなど)
- 音楽
- 動画
さらに制作したNFTなどのコンテンツはエンジンプラットフォーム内のマーケットプレイスにて販売、購入することができるのも嬉しい。現時点でエンジンマーケットプレイスでは300万点以上のNFTが販売されている。
エンジンプラットフォームのブロックチェーンも他とは異なっており、NFTを扱いやすくなるように構築できる。

エンジンプラットフォームで作成されるトークンは「ERC-1155」規格で制作される。この「ERC-1155」は「ERC-20」と「ERC-721」の二つの特徴を持った規格である。
- ERC-20:複数トークンを一括管理可能。
- ERC-721:1つしかないトークンを制作可能。
「ERC-20」と「ERC-721」の二つの規格の特徴を持った「ERC-1155」規格により、一度に多くのNFTトランザクション(送付)することなどが可能になっている。これによりユーザーはネットワーク手数料で恩恵を受けるようになった。

またERC1155の持つ機能としては以下のものがある。
- ファンジブルとNFTの両方を設定可能
- Mintする際のガス代を90%削減
- Meltingなどの高度な機能を持つ
- アトミックスワップを可能
- 複数のNFTなどのトークンを一括転送
メルティングでエンジンコインに出来る
エンジンプラットフォームには、メルティングという他では聞きなれない言葉がある。これエンジンコインが開発したトークン規格「ERC-1155」で実現した機能の一つである。
- メルティング(melting):溶解するという意味
- NFTデータをバーンして、エンジンコインを獲得できる
- 不要なNFTから価値を見出す事ができる
- Enjinウォレットで行うことができる。
メルティングとは「ERC-1155」トークンをバーンして、さらには新トークン(ENJ)を引き出すことを可能にした。
- バーン(Burn):焼却するという意味。
- バーンは一般的には発行されている暗号資産を減らす行為の事を言う。
- 発行枚数を減らし、希少価値を高め、価値の上昇につなげるのに行われる。
メルティングを少々分かるやすく説明すると…ブロックチェーンにあるNFTのデータを溶かし、エンジンコインを取り出すことが出来る仕組みである。もし使用することがないNFTがあれば、それをエンジンコインに変換することができるということだ。
NFTはそれぞれ価値が異なっており、ただ同然のものから数億円の価値がついているNFTまである。残念ながら価値のつかないNFTも多くあり、制作したり入手したNFTが購入されずに溜まっていく可能性もある。ところがエンジンプラットフォームではこういったNFTにも価値をつけることができるのがメルティングの特徴である。
ただしエンジンコインへとメルティングした際にはおよそ0〜50%ほどの手数料が掛かるので注意が必要だ。
大手企業と提携している
エンジンコイン(ENJ)は、日本や海外などの世界的な有名企業と提携が行われている。2023年1月時点においてこれらの企業との提携を結んでいる事を発表している。
- Samusung(サムスン)
- Microsoft(マイクロソフト)
- スクウェア・エニックス・ホールディングス
有名企業との提携やエンジンコイン(ENJ)を利用した商品が発表されると、一時的ではあるが、価格が上昇する傾向にある。
エンジンコイン(ENJ)は韓国のコングロマリットであるSamsung(サムスン)の新型スマートフォン「Galaxy S10」に標準で搭載された暗号資産の対応通貨の中にエンジンコイン(ENJ)がラインナップにあることを発表した。それにより価格が一時800%上昇したのだ。
他にもMicrosoft(マイクロソフト)がエンジンコイン(ENJ)との提携を発表した時には、Sumsung(サムソン)の時と同じ様に価格が上昇した。Microsoft(マイクロソフト)との提携を発表した際には200%、Samsung(サムソン)との提携であ800%価格が上昇していることから、その他にも大手企業との提携や商品の発表を今後する際には高騰するのが見込まれる。
スクエニ(スクウェア・エニックス・ホールディングス)からファイナルファンタジーⅦ関連のNFTが2023年に発売することを発表した。ファイナルファンタジーはスクエアの人気RPGゲームだが、FF VIIの25周年を記念して主人公のクラウドのフィギュアを発売する予定。従来のフィギュアと違っているのはNFTによる「デジタル正規品証明書」が発行されて付いてくる事だ。これにより偽造したコピー品との区別を図ることができ、フィギュアの価値を証明することが可能である。
- スクエアの人気RPGソフト
- 1997年1月にPlay Station(プレステ)で発売
- 2020年発売の「ファイナルファンタジーVII REMAKE」は累計販売本数が500万以上の人気ゲーム
イーサリアムブロックチェーンの暗号資産
エンジンコイン(ENJ)はイーサリアムブロックチェーンの暗号資産である。他のP2E銘柄の暗号資産と異なり、日本国内の取引所にて購入することが可能だ。
項目 | 内容 |
---|---|
暗号資産の名前(英語) | Enjin |
暗号資産の名前(日本語) | エンジン |
開発元企業 | Enjin Pte Ltd |
シンボル名称 | ENJ |
ブロックチェーンの種類 | イーサリアム |
コントラクトアドレス | 0xF629cBd94d3791C9250152BD8dfBDF380E2a3B9c |
サイトURL | https://enjin.io/ |
取引可能な国内取引所 | bitFlyter コインチェック DMM GMO |
取引可能な海外取引所 | Binance Coinbase Kraken Kucoin Uniswap |
ジャンル | NFT ブロックチェーンゲーム メタバース |
現在のエンジンコイン(ENJ)の時価総額の順位(RANK)としては下のウィジェットの通りである。
エンジンコイン(ENJ)の現在のチャートは下記の通りである。なおこちらのチャートはBinanceのUSDT通貨ペアのものを表示している。
国内の取引所で暗号資産を購入できる
エンジンコイン(ENJ)は国内の取引所で購入することができる暗号資産である。日本国内で取り扱っている暗号資産は金融庁の審査と許可を得て販売する必要があり、現在取り扱っているものは約50種類しかない、その中の一つにエンジンコイン(ENJ)がある。
- bitFlyer(ビットフライヤー)
- Coincheck(コインチェック)
- DMM
- GMO
今後の予想
P2E銘柄が人気が出る
今現在暗号資産の市場は低迷しており、あらゆる暗号資産の価格が下がっている状態である。暗号資産の市場には周期があり、ビットコインの半減期の訪れと共に価格が上昇してきたのが過去の価格から見ても明白な事実だ。つぎのビットコインの半減期は2024年5月あたりと言われており、その前後にかけて以下のような条件の銘柄が注目されると思われる。
- P2E/NFT/メタバースの銘柄
- 時価総額100以内の銘柄
- 既に商品がローンチされている
この条件を満たすプロジェクトは少なく、現在の所では5つしか無い。
実はエンジンコインはこれら他の4つとは特徴が異なっている。エンジンコイン自体にはゲームやメタバースを提供しておらず、他の企業がエンジンコインの提供するプラットフォームを利用してゲームやメタバースを提供するというのが特徴だ。
しかもそこで使われる暗号資産はEnjincoin(ENJ)なのである。ということはEnjincoinが人気を出てくるというよりは開発されたブロックチェーンゲームが人気が出てくることでEnjincoinが使われる構図になる。
Play-To-Earnが注目された際には、ゲーム数の多いEnjincoin(ENJ)の価格が上がりやすいように思われる。

なお現在においてEnjinプラットフォームで公開されているエコシステム(メタバース)として、30種類が挙がっている。その中にはMicrosoft(マイクロソフト)のAzure heroes、Binanceの名前があるのが分かる。
まだローンチされていないエコシステムもあるが、これらが公開されるとEnjincoin(エンジンコイン)の価格上昇が見込まれる。
Enjinの購入方法
Enjinの購入方法としては、わざわざ海外の暗号資産取引所を使用しなくても日本国内の取引所で購入することが出来るため、簡単である。
国内で購入可能な取引所としては以下の4ヶ所がるのだが、最もおすすめの取引所はbitFlyerである。
- bitFlyer(ビットフライヤー)
- Coincheck(コインチェック)
- DMM
- GMO
bitFlyerで購入
bitFlyerで購入するのが良い理由は、日本国内の暗号資産取引量が最も多い取引所だからだ。つまり日本人に一番使われている取引所である。取引のスプレッドが低く、手数料も低いためbitFlyerを利用するのが良いかと思う。
- bitFlyerで口座開設
- 日本円を入金
- 日本円から暗号資産ENJを購入