DAI(ダイ)とは?4つの特徴とDAOの将来性をわかりやすく解説

仮想通貨DAI

DAIはステーブルコインであり、完全に分散化されたMakerDAOのシステムによって管理されている。Ethereum上で発行されており、分散型金融(DeFi)プロトコルにおいて重要な役割を果たしている。

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価格の変動に強く、暴落相場においても需要が増す可能性がある。

今回の記事ではDAI(ダイ)に関して解説する。

目次

DAIとは?

仮想通貨DAI(ダイ)
DAI公式サイト

DAIの基本的な情報は以下の通りである。

項目内容
コイン名称DAI
シンボルDAI
サイトURLmakerdao.com
時価総額ランク*16位
価格*$0.9998
ブロックチェーンイーサリアム
取り扱い国内取引所
取り扱い海外取引所Binance
Kucoin
Coinbase
最大供給量 *
総合供給量 *5,737,651,899
循環供給量 *5,737,651,899
DAI ($DAI)の基本情報

*2023年3月現在時点

MarketDAOの歴史

DAIは、2017年にEthereum上で発行されたステーブルコインであり、MakerDAOのシステムに基づいて発行されている。

  • 2014年、MakerDAOの創設者であるRune Christensenは、ビットコインの価格変動によって引き起こされるステーブルコインの需要の高まりを認識した。そこで、Ethereumのスマートコントラクトを活用して、ステーブルコインを発行することを考え始めた。
  • 2015年、Rune Christensenは、そのアイデアを共同創設者のCyrus Younessiに話し、一緒にプロジェクトを始めることを決めた。
  • 2017年、MakerDAOは、Ethereum上でステーブルコインDAIを発行するシステムをリリースした。DAIは、ETHを担保として発行されるステーブルコインであり、その価格を安定的に維持するために、MakerDAOのシステムによって調整される。
  • 2018年、DAIは、ETHの価格変動によって安定性を失い、一時的に1ドルを下回ることがあった。これにより、MakerDAOは、DAIの供給量を調整するために、さまざまな機能を追加することを余儀なくされた。
  • 2019年、DAIは、供給量が急増し、他のステーブルコインに比べて認知度が高まりました。MakerDAOは、DAIの需要を高めるために、さまざまな取引所とパートナーシップを結び、コミュニティに積極的に参加していった。
  • 2020年、MakerDAOは、ETH価格の急落により、担保比率が低下し、システムの安全性に関する懸念が浮上した。しかし、MakerDAOは、迅速に対処することができ、その後もDAIは安定的に維持されている。
  • 2021年、MakerDAOは、L2スケーリングソリューションであるOptimismを採用し、DAIの取引スピードを高めた。また、MakerDAOは、他のステーブルコインとの競争に勝つために、DAIの価格を維持するためのさまざまな戦略を導入している。

時価総額16位

CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)によると、DAIの2023年3月現在の時価総額は16位となっている。

TradingViewのリアルタイムに更新されるチャートより、DAIの価格は下記の通りである。

DAIの4つの特徴

DAI($DAI)には下記の4つの特徴があるステーブルコインである。

1. DAIはステーブルコイン

  • DAIは、スマートコントラクトを使って発行されるステーブルコインである。
  • 1 DAIは1米ドルにペッグされている。
  • 代わりに、MakerDAOのネイティブトークンであるMKRを担保として使用する。
  • DAIの供給量は、システムの需要に応じて自動的に調整される。
  • 需要が高まると、MakerDAOが保有する担保を増やしてDAIを発行することで供給を増やす仕組みとなっている。
  • DAIは、国際送金や取引に便利であり、手数料が低いため、送金や決済においてコスト削減が期待できる。
  • DAIは、分散型アプリケーション(DApps)の構築に適しており、金融サービスや市場プラットフォームなどの分野で活用されている。
  • MKR保有者がDAIの価格安定を維持するためのガバナンスを行っている。
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2. 1DAIは1米ドルにペッグされている

  • DAIは、イーサリアム上で動作するERC-20トークンであり、ブロックチェーン上のトランザクションに対応している。
  • DAIの発行には、米ドルなどの担保が必要ない。
  • 価格が1米ドルに近づくと、MKR保有者が負債を返済するためにDAIを買い戻すことができる。
  • 逆に、価格が1米ドルを下回ると、MKR保有者がDAIを発行することができる。
  • DAIの安定価格を維持するため、MakerDAOは、DAIの発行量を管理する。

3. DAIの供給量は自動で調節

DAIは、Ethereum上で運用されるステーブルコインであり、MakerDAOのシステムに基づいて発行される。

  • MakerDAOのシステムにおいて、ユーザーはETHを担保として預け、その担保を基にDAIを発行することができ、DAIの供給量は、預けられたETHの量によって決まる。
  • DAIの供給量は、MakerDAOのシステムによって自動的に調整される。維持するために、さまざまな機能を提供している。例えば、DAIの価格が1ドルを下回った場合、DAIを買い戻す機能が自動的に発動し、DAIの供給量を減らすことができる。また、MakerDAOは、DAIの供給量を増やすために、コミュニティメンバーやパートナーとの協力関係を築いている。
  • MakerDAOのシステムにおいて、担保比率が重要な役割を果たす。担保比率は、ユーザーが預けたETHの価格と、発行したDAIの価格の比率を示している。
  • MakerDAOのシステムでは、一定の担保比率を維持することが必要とされており、担保比率が低下すると、担保を強制的に売却することができる。このため、担保比率が低下すると、供給量は減少する。
  • 2019年には、DAIの供給量は急速に増加した。MakerDAOのシステムによる調整と、Ethereum上でのデフレーションが原因である。
  • MakerDAOの目標は、DAIの供給量を増やしつつ、価格を安定的に維持することである。MakerDAOは、さまざまなリスク管理戦略を導入している。例えば、担保の価格が急激に下落した場合に備えて、緊急停止機能を備えている。

4. DAIは、MakerDAOが開発・運営

MakerDAOは、DAO(分散型自治組織)の形態を取っており、DAIの価格安定を維持するためのガバナンスを行っている。

  • DAIは、分散型金融(DeFi)の先駆的存在であるMakerDAOが開発・運営している。
  • MakerDAOは、2015年に創設されたブロックチェーン上の分散型自律組織(DAO)で、非中央集権的なガバナンスシステムを採用している。
  • MakerDAOの創設者は、Rune Christensen(CEO)とAndy Milenius(CTO)であり、2人ともブロックチェーン分野のベテランである。
  • MakerDAOの開発チームは、世界中の開発者からなり、オープンソースのソフトウェアとして開発されている。
  • MakerDAOは、DAIをはじめとするステーブルコインの開発だけでなく、分散型金融のインフラストラクチャーの整備にも取り組んでおり、ブロックチェーン上の金融システムの発展に貢献している。
  • MakerDAOのミッションは、経済的自由を世界中の人々に提供することであり、ブロックチェーン技術を活用した分散型金融によって、世界中の人々に機会を平等に提供することを目指している。
  • MakerDAOは、分散型金融における中央集権的な金融機関の不在によって、金融システムに透明性や公正性をもたらすことを目指している。

DAIの将来性

DAIは、ステーブルコイン市場で急速に成長しており、将来的にはますます重要性が高まっていくことが予想される。

特に、DeFi市場が成長していくにつれて、DAIの需要が増加すると考えられており、その市場での立ち位置が強化されることが期待される。

  • DAIは、他のステーブルコインと比べて、完全に分散化されており、MakerDAOのシステムによって価格が安定的に維持されるため、信頼性が高いと評価されている。これにより、DAIは、法定通貨に比べて、より優れたステーブルコインとしての地位を確立している。
  • DAIは、Ethereum上で発行されているため、Ethereumの普及に伴い、DAIの需要も高まっていくと予想される。また、Ethereumがより拡張性の高いL2スケーリングソリューションを採用したことにより、DAIのトランザクション速度が向上し、ユーザーの利便性が向上すると期待されている。
  • DAIは、分散型金融(DeFi)プロトコルにおいて重要な役割を果たしている。MakerDAOのシステムによって発行されたDAIは、多くのDeFiプロトコルで使用されており、将来的にはDeFi市場が成長していくにつれて、DAIの需要も高まっていくと考えられている。
  • DAIは、MakerDAOが保有するMKRトークンによって管理されており、MKRトークンの所有者は、MakerDAOの決定に対して投票することができる。これにより、DAIの発行量や、DAIの価格を維持するための政策などが、コミュニティの意見を反映して決定されるため、より民主的な運営が実現されている。
  • 最近では、DAIは、他のステーブルコインと比べて取引量が急増している。このようなトレンドが続くことにより、DAIは、より一層の市場シェアを獲得することができると考えられている。
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この記事を書いた人

CryptoCurrency.newsの管理人。投資で毎日遊んで損しまくってます。

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